産休・育休の女性の住宅ローン

「産休・育休の女性の住宅ローン」のサムネイル

一般的な観念からすると、産休・育休産休・育休の状態にある女性に対して住宅ローンを受けてくれる銀行はなさそうに思います。しかし、一部ではありますが、受けてくれる銀行もあります。

公開日: 更新日:

銀行の対応について

以下は、産休・育休にある方に対する、2019年中の大手銀行の対応を聞き取りしたものです。産休・育休中では、一般的には住宅ローンは難しいと考えられると思いますが、実際にはそうでもないようです。メガバンクでも、2行は対応を進めてくれるところがあります。それらの銀行のローンセンターのご担当の方も、いやがる様子はなく、積極的に申し込み案件を受け付ける様子です。

50484_1_480_1000_1

三菱UJF銀行

旧職開始日と復職予定日、前年度の源泉徴収票を確認します。復職の意思を明言します。

三井住友銀行

源泉徴収票に加えて3か月分の給与の明細とボーナスの明細が必要。復職予定の日を申し出てください。ただし上場会社等の優良先の場合は休職前の最大収入を年収として見ることができます。

みずほ銀行

基本はお受けできませんが、ご主人のみの返済でも十分にクリアーしている場合や、復職までの期間中の収入の減少を賄えるだけの貯蓄がある場合などは対応できます。

あるいは官公庁・上場企業を勤務先とする方や、看護師などの技能資格を有する方で、復職が近い場合はなど、総合的に判断して受け付ける場合があります。

りそな銀行

お受けしておりません。

じぶん銀行

主債務者の産休・育休は不可。副債務者場合は奥さまが実行の時期までに復職できるかどうかがポイント。ご勤務先の会社証明書(休暇中である旨)をお取りいただき、復職できない場合⇒休職前の源泉。できる場合⇒3か月分の給与プラス賞与。直前の収入で年収を再構成します。

住信SBIネット銀行

配偶者の収入がある場合、ペアローンとしては奥さまがのフルの収入を見ることができます。産休に入る前のフルで働いていた源泉から直近の源泉までと、休職前の3か月の給与明細を持参ください。育休・産休時の審査は勤務先が発行する「証明書」の提出を要します。

団体信用生命の審査時点で臨月の方は、団信(SBI生命)の審査が厳しい。

ソニー銀行

配偶者の収入がある場合、ペアローンであれば、奥さまの産休前の源泉で収入を見ることができきます。年収は400万円以上が基本ですが、ご勤務先が上場級の優良企業であれば、ご年収300万円以上の方もご検討できます。

ご主人のご収入は400万以上。個人事業主であれば3期とも400以上。世帯数によっても変動あり。

フラット35

勤務先に復帰後の収入見込みを提示していただきます。

その他の事項

団信について

妊娠中のお客様については、妊娠中毒症等の告知がありますと、一部の保険会社では、団体信用生命の引き受けを謝絶する場合があります。ご利用を希望する各銀行に事前に確認することがいいでしょう。

まとめ

冷静に考えると、産休ということで休暇中の女性の方は、企業にとって、落ち着いたら復帰してもらいたい方ということですから、休業後には会社の戦力になるということです。そのような女性は、銀行からすれば、ローンを出す方が正解だと思います。就業規則に育児休暇・出産休暇の規定があり、その休暇を取ってらっしゃるということは、お勤め先の会社は安定的な会社である可能性も高いはずです。経済状況によって変化する場合がありますので、その点は含みおきください。

この記事の作者

2010年から(株)ロータス不動産代表。宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター他。デリードコーポレーション(現株式会社セレコーポレーション)でマンションのマーケティング・商品企画を、ヤマト住建株式会社で建売分譲の開発と販売を経験しました。早稲田大(法)95年卒。在学中は早大英語会に所属。

不動産取引の知識

住宅ローンのケーススタディ

リフォーム費用込みの住宅ローンができる銀行
住宅ローンの個人信用情報とは?
海外居住者の方の住宅ローン
住宅ローンの保証料型と手数料型のメリット・デメリット
永住がない外国人の方のための住宅ローン

(株)ロータス不動産について

株式会社ロータス不動産
東京都台東区蔵前1丁目8番3号 TEL)03-5809-1630 FAX)03-5809-1541
総武線浅草橋・浅草線蔵前が最寄です。秋葉原、新御徒町、東日本橋の各駅もアクセスが便利です。

ロータス不動産は2010年創業で着実に実績を重ねてきました。「ロータス」とは英語で「蓮の花」のことで、良い水先案内人として、美しい花を咲かせる存在でありたいという思いを重ねています。

記事アーカイブリンク

不動産購入売却の知識のカテゴリご覧になれます。

カテゴリーリスト

記事のトピック