ペットと不動産

ペット可のマンション

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私たちが楽しい毎日を送るのに、ペットの存在は重要だと思います。しかし、ペットと一緒に暮らそうとする場合、特に住宅事情の理由でペットを持つことが難しい場合があります。持ち家ではなく、アパートやマンションなどに住む人がペットと暮らすためには、ペットと一緒に暮らせる物件を選ぶことが、まず一番初めの条件となります。

一戸建ての場合、管理規約はありませんので、所有するオーナーの自由にペットを飼うことができます。つまり、ペットと不動産の関係とは、マンション・アパートでのペットの可否のお話となります。分譲マンション(新築・中古マンション)は管理規約に基づきペットの可否が判断されます。賃貸住宅の場合は、物件を所有するオーナーの意向によって判断、入居者は契約により拘束されます。

ペット可の築古マンションは少数派

経験上、ペット可とするマンションは築年数の新しいマンションに多いようです。年代としては、バブル崩壊以降が多いでしょうか。築古マンションは価格が手ごろになり選択肢として有望ですが、ペット世帯には悩みの種です。ペットの可否は管理規約によって決定されますが、原始の管理規約はマンション分譲業者が設定することがほとんどです。その当時の売りやすい設定で管理規約を提案します。昭和のころにはトラブル回避志向でペット不可とするマンションが多かった一方で、平成になると、ペット可とすることで売りやすくなったという時代の流れがあります。

管理規約は管理組合の総会で変更することが可能ですので、管理規約の変更により、どんなマンションでもペット可とすることは可能です。しかし、生活環境の変化は利害が錯綜する分野ですので、うまくお話がまとまらないという事情があるのでしょう。

グランドマンション野方外観・共用部5

築古いマンションは、わりとペット不可が多いです。

ペットサイズは小型・中型が中心

ペットちゃんの大きさは具体的な指定がなされていることがほとんどです。「体長40~50cm、体重10kg、エレベータ内では抱きかかえることができる(ゲージに入れることができる)大きさなどといった数値による指定がされています。頭数は1~2頭と制限されるていることがほとんどです。

実際には存在するのかもしれませんが、筆者の不動産調査の経験では、大型犬を許容する管理規約はまだ見たことがありません。大好きなペットちゃんが大型犬のような場合は、マンション内での飼育はかなり難しいかもしれません。現実的な選択としては、一戸建てを選択肢とすべきかと思います。

観賞用の魚類・鳥類は制限外がほとんど

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ペットの可否を論じる場合でも、観賞用の魚類・鳥類は対象はとくに制限の対象とならないことがほとんどです。。ペットを不可とする背景は、鳴き声・臭気・危害の可能性を懸念することがほとんどです。飼育をご希望されるペットがこのような種類ならば室内での飼育に限定されますので、あまり気になさらないでもよいと思います。もちろん、実際に購入されるときには、念のため確認はしていただきたいのですが、管理規約でも具体的に除外の対象となっていることがほとんどです。

ペット可マンションの種類

近年ペットブームが年々強くなっており、それに伴って不動産業界も「ペットと暮らせる部屋」を提供する流れになってきており、今後は、「ペット飼育可」のマンションは増加すると予想されます。今後は人口減少によりマンションの入居者も減少していきますので、ペットブームが続くと仮定すれば、マンションの付加価値をつける意味で「ペット飼育可」といったマンションは増加すると思われます。

ペット共生型

ペット共生型の不動産とは、ペットを飼育することが前提で、管理された物件のことです。こちらのマンションは、規約でペットを飼育することを認めているだけではなく、ペット専用の足の洗い場や、グルーミングルーム、鳴き声対策の防音サッシなど、ペットと一緒に暮らすための快適な空間が整っているといった点が大きな特徴です。

規約もペットを飼育することを前提としていますので、はじめからきめ細かく決められています。大変環境が整っている物件ではありますが、全体としてはまだ少ないようです。

ペット可型

ペット可の物件は、新たに建設された、もしくは既存のマンションで、規約によりペットの飼育を可能としているマンションです。ペットの飼育に関して特に規約として定めていないマンションもありますが、この場合は基本的に現状ではペットの飼育ができます。現時点でペットに関する問題が起きていないため、ペットに関する規約がないのです。そういう点に意識が低い時代の規約である場合が多く、今後、ペットの飼育禁止などといった規約に改正される可能性もありますので注意してください。

ペットと暮らすための特別な設備はありません。また、ペットを飼わない入居者もいますので、クレームが起きる可能性もあります。

分譲マンションでは、いまでは半数ほどが「ペット飼育可」となっていますが、賃貸物件で見た場合、まだまだ少なく、集合住宅でペットを飼育するといったことは徐々に増加しつつも、まだまだ普及しているとはいえない状況です。

事実上ペット可のマンション

事実上ペット可かどうかは、観察で把握

管理規約では「ペット不可」となっているものの事実上ペット可というマンションもあります。入居後数年がたつうちに、ペットを飼育する人が増えてきて、なし崩し的にペット可となっているマンションです。これは、入居者の出入り、お部屋のオーナーや管理人さんへの聞き取りでわかります。ただ、事実上可であっても、不動産業者としては飼育を積極的におススメするわけではありません。いまはOKだったとしても、将来には組合で厳重に注意を始めるようなこともあります。ですので、この問題は自己責任の範疇となります。

トラブル

マンションのトラブル項目の上位にも「ペット問題」が必ずといっていいほど登場するようになりました。 具体的には、「鳴き声」「フンの後始末」といったものです。入居者の中には、ペットの飼育が許されている物件である場合、ペットに関することであれば、何を行っても許されるという間違った認識から、新たなトラブルが発生しています。共同生活上のルールを守った上で、ペットと共生するといったことを心がけるようにしてください。

できることであれば、かわいいペットが原因で問題は起こしたくないですね。お客様も上手に物件を選んで、ペットとの楽しい暮らしを実現してみませんか。