仲介手数料無料のメリット【中古マンション】【新築戸建て】

この記事の筆者:春日秀典
仲介手数料無料のサービスを利用できることは、物件の条件さえ合致すれば多くのメリットがあり、利用しない手はないといえます。
手数料無料の利用により、ローンの借入額を減らすことで、ローン事務手数料など、ローン借入額に連動する諸費用も下げることができます。強い好循環が生まれます。
公開日: 更新日:
目次
仲介手数料(売買代金の3%相当)が不要
当然ですが、まずこれが基本です。仲介手数料無料のメリットは、手数料がかからないことです。仲介手数料は諸費用のおよそ半分を近くを占めてしまいます。
通常の不動産業者では、売買の場合は、物件価格×3%+6万円に消費税が仲介手数料としてかかります。不動産の購入では、これは大きな負担です。当社がメインで活動している東京23区(とくに都心・城東・城西・城北の各エリア)ですと、通常のファミリータイプマンションならば2000万~7000万円の価格帯ですが、ざっと手数料だけで70万~240万円となります。これだけで、大きなな部分の諸費用を削減できます。
そして、仲介手数料が減るというメリットから、派生的にいくつかのメリットが発生します。資金を物件自体に回せますから、売買の成立自体に対する助けににもなります。ローンで金利が低下することもありえます。複数のメリットが好循環します。
ローンが通りやすくなる
諸費用を減らせば、以下の点が期待できます。
- 自己資金率が上がる
- 諸費用の分の借入が減る
- 年収に対する返済の比率が下がる
これらの条件の改善により、ローンを通す確率がグンと上がります。「なんとかローンを通したい」とお悩みのお客様には、当社のような手数料無料の仲介業者は、お客様とwin-winの関係が構築可能です。
金利が安くなる
ローン条件の改善が影響するのはローンを通すだけではありません。金利にも影響を与えます。銀行系を中心に、金融機関は「審査スコア」という考え方を導入している金融機関がほとんどですが、自己資金率が上がる、諸費用の分の借入を減る、年収に対する返済の比率が下がる、このような各条件を改善することにより、審査スコアが上がることが期待できます。審査スコアが上がることにより、金融機関から金利もより良いものが提示されます。
「なんとかローンを通したい」という差し迫った状況でなくても、金利を下げることで、当社をはじめ手数料無料の仲介業者は、お客様とwin-winの関係を創ることができます。

借入率の低下で審査スコアが上がる場合があります。
諸費用がさらに安くなる
手数料無料の仲介業者の利用により、ローンの借入額を減らすことができます。そうすると、それに連動する諸費用も下げることができます。ローン保証料、ローン事務手数料、抵当権設定の登録免許税などがが代表例です。
コストパフォーマンスがよい
仲介手数料無料の対象となる物件は、リノベ住宅や新築建売が基本です。できたものを買うのは、0から注文住宅を作ったり、リフォームをする楽しさはありませんが、メリットもあります。
- 新築やリフォームによる新しさ・快適さ
- 「土地代+建築費」の合計で考えると適正価格
手慣れたプロが作る作品は個性を際立たせることはできませんが、できたものを買う手軽があります。失敗のリスクは低く、作られたものとして安定しています。

ゼロから始めるより、手軽さやコスパは良好です。
仲介業者の説明責任と強力な売主責任
売主による直接販売と違うところとして、仲介業者は特定の物件に縛られていません。仲介業者は自身の利益を必要があります。そのため、リスクを感じるそのため物件の情報や、売主業者の情報については、長所・短所についてのアドバイスをします。
評判の悪い売主であれば、その旨を理解してもらってうえで、商談をすすめるということです。当社では実際にそうしてきました。リスクを理解してご購入していただいたりすることもあれば、当社が商談から辞退したりすることもあります。
もっともノルマに厳しい営業会社の担当者は目先の利益を優先するようになります。いわゆるブラック企業をエージェントに雇うことは絶対に避けなければなりません。これは手数料の有無と関係ありません。

仲介業者は売主とは違う思惑で動きます。仲介業者自身の評判などを守るため、リスクのある物件や売主であれば、その旨を伝えることができます。
契約不適合責任(瑕疵担保責任)
仲介手数料無料の対象になりえる物件は、ほとんどが新築物件、リノベーション物件です。「宅地建物取引業法」や「品質の確保を促進する法律」の規定で、売主責任が課されています。そのため、一定の品質が期待できることについて、以下のようなメリットがあります。
新築建売住宅・建築条件付土地
新築物件の販売業者は「品質の確保を促進する法律」により構造上重要な部分について10年の保証が義務付けられています。工務店会社の独自の保証が設備や造作についています。住宅性能評価などを利用していることが多く、品質は各段に向上しています。
中古のリノベーション住宅
業者が販売するリノベーション済み(リフォーム済み)の中古住宅は、宅地建物取引業法により2年以上の契約不適合責任が義務付けられています。
リフォーム会社の施策により設備や造作に保証があります。
R1住宅など、品質認証システムを、リフォーム会社の施策により採用していることがあります。
詳しくは仲介手数料無料のカラクリもあわせてお読みください。個人間売買が数か月の契約不適合責任に止まりますので、大きな違いがあるといえます。
志のある人(業者)も多い
仲介手数料無料の業者は大手ではなく、各地域に根差した業者さんが不動産業界での経験をもとに、独立起業して会社を営んでいます。手前みそかもしれませんが、仲介手数料無料のご利用は、不動産取引に当たって、かえってご安心しただけることが多いかもしれません。
各方面から不動産職人が経験に根差して営業
仲介業者で経験を積んだ方も多いですが、あえて仲介手数料無料で挑戦しようという人々は、従来の「仲介業はかくあるべき」という発想に縛られていません。開発業者、賃貸業者、マンション業者など多様な背景があります。こういった多様な経験は不動産の分析力、説明力に大きな力を発揮します。
数字に追われると、不祥事のリスクは顕著になります。人のスキル・経験に重要な要素を占める不動産仲介業も、例外ではありません。
不動産業者の説明がいい加減だなと感じるときは、手数料有料の会社もあります。なんとなく社名をお聞きくするのですが、>むしろ、小さい当社のような会社のほうが、「説明が丁寧だった」「営業トークっぽくなく安心した」と言われることが多々あります。
不動産を扱うということは、単に物件を紹介することにとどまりません。物件のリスクをかぎ分け、的確に説明しするという重要な業務があります。重要事項説明といいます。重要事項説明にも品質があります。さらに、ローン付けをして、決済をするという仕事があります。紹介の先の仕事も同じくらい重要です。ダメな不動業者という観点での選別は欠かせません。
しつこい営業がない
不動産業者のなかには、投資マンションや新築マンションを中心にゴリゴリの不動産屋というのがいて、仲介業者の中にもゴリゴリの仲介業者がいます。仲介手数料無料で独立する人は、お客様との共存共栄を理想として独立してますので、仲介手数料無料の不動産業者の中には、悪質な不動産業者は少ないような気がします。
仲介手数料無料の業者さんは、しつこい営業をしない傾向があります。至れり尽くせりの営業をせず、あっさりとしていると感じるかもしれません。
ただ、至れり尽くせりの営業は、裏を返せば、何とか回収をする自信があるからです。しつこい営業となってきます。仕事もきつく、そのため人の出入りも激しいです。そういった意味でも、本当は見た目が良い不動産屋さんは、警戒しなければなりません。
不動産のセールスは、ときには、過剰を超えて迷惑であるいうこともあります。不要な「新規物件の紹介」を、勤務中の電話にしてくるのであれば、迷惑以外の何物でもありません。

不動産屋さんの付き合いは、人を見極める目。立派なビルにいるからといっていい業者さんとは限らないのです。
著者:春日秀典
2010年から(株)ロータス不動産代表。宅地建物取引士、公認不動産コンサルティングマスター他。デリードコーポレーション(現株式会社セレコーポレーション)でマンションのマーケティング・商品企画を、ヤマト住建株式会社で建売分譲の開発と販売を経験しました。早稲田大(法)95年卒。在学中は早大英語会に所属。
不動産取引の知識
不動産仲介手数料無料・半額の知識





(株)ロータス不動産について
- 東京都台東区蔵前1丁目8番3号 TEL)03-5809-1630 FAX)03-5809-1541
- 総武線浅草橋・浅草線蔵前が最寄です。秋葉原、新御徒町、東日本橋の各駅もアクセスが便利です。
ロータス不動産は2010年創業で着実に実績を重ねてきました。「ロータス」とは英語で「蓮の花」のことで、良い水先案内人として、美しい花を咲かせる存在でありたいという思いを重ねています。
記事アーカイブリンク
不動産購入売却の知識のカテゴリご覧になれます。
カテゴリーリスト
- 住宅購入の知識 (165)
- マンション管理の知識 (5)
- 不動産の気持ち (4)
- 不動産仲介手数料無料・半額の知識 (10)
- 不動産売却の知識 (39)
- 不動産市場のこと (2)
- 不動産法律の知識 (11)
- 不動産税金の知識 (6)
- 仲介業・不動産業の知識 (9)
- 住宅ローンの知識 (36)
- 保険や保証のこと (4)
- 家探しのヒント (34)
- 建物・建築の知識 (11)
- 新築や中古の一戸建て (3)
- 諸費用のこと (4)
- 未分類 (2)